リスキリングの基本をお伝えするRe-skilling講座。第10回目は、アプレンティスシップで行うリスキリングです!
【寄稿記事ご紹介】5月号|リスキリングって何から始めればいいの?
「SHINKIN 情報玉手箱 令和4年5月号」に寄稿した記事を、こちらにも掲載させていただきます。
この冊子は、日本の信用金庫の行員に向けて発行されている冊子です。
2022年4月から2023年3月までの全12回、弊社代表の中川が「Re-skilling」について寄稿することになりました。
「日本一わかりやすくリスキリングを独自な見解も交えて解説する」をテーマにしております。
第2回目は、リスキリングって何から始めればいいのかわからない…という方へ、そんなお悩みを解決すべく、
リスキリング開始時の心構えをお届けします!
【今回のポイント】
個人:自身が所有しているスキルの棚卸(可視化・言語化)する
企業:Future skill(会社が将来必要とするスキル)を明確にする
今後:デジタル領域でのハードスキルがより一層重要になってくる
Re-skilling をする上で大切なこと
ー 実際、リスキリングって何から始めればいいのでしょうか?
中川:そうですよね。実際にリスキリングをしよう!と思っても、
何から着手すべきかわからない方が多いのではないでしょうか。
リスキリングの視点には、個人、企業、社会の3つがあって、前回は社会について触れましたので、
今回は個人と企業にフォーカスしてリスキリングの始め方を説明します。
まずは企業のリスキリングですが、よくある失敗が、
「デジタル領域の知識をとにかくオンラインや研修で学ばせる」というものです。
結果、何が起きるでしょうか?
答えは「何も起きない」です。当然ですよね。
皆でどこかに向かうとき、行き先を決めないでスタートすると、
到着する場所はバラバラになります。
企業が社員にリスキリングしてもらう際は、
先に「企業全体として何を実現したいのか」など、ビジョンを明確にする必要があります。
そこから逆算してリスキリングを進めましょう。
次に個人ですが、自身のスキルを可視化し、言語化することが第一歩です。
これは、会社が求める“Future skill”との差分を明確にするためです。
特に、ハードスキル(特定の専門知識や実績、経験)が重要です。
未来の「働きがい」は、ソフトスキル(コミュニケーションやマネジメント力)以上に、
ハードスキルの有無に左右 されます。
デジタル領域についてのハードスキルが何もない方は、黄色信号です。
今すぐに、個人としてだけでも、リスキリングに取りかかりましょう。
次回6月号では、世界のリスキリング推進事例を見ていきます。お楽しみに!