リスキリングの基本をお伝えするRe-skilling講座。第9回目は、海外で注目されているリスキリングサービスです!
【寄稿記事ご紹介】1月号|アプレンティスシップで行うリスキリング
リスキリングの基本をお伝えするRe-skilling講座。第10回目は、アプレンティスシップで行うリスキリングです!
【今回のポイント】
1:有償インターンというシステムが今後は浸透する
2:「学歴」ではなく「スキル」が人材採用の判断材料に
3:「習うより慣れろ」ではなく「習いながら慣れよ」
アプレンティスシップで行うリスキリングとは
ー アプレンティスシップで行うリスキリングサービスとはどんなものでしょうか?
中川:今回は、リスキリングの方法を取り上げます。というのも、私自身が2022年10月からアプレンティスシップ(従弟制度)に基づいてリスキリングを開始しているからです。
聞き慣れない言葉だと思いますが、いわゆる「有償インターン」です。イギリスでは1964年に国が制度化しており、欧州では当たり前になっています。
わかりやすい事例でいうと、大工さんの「弟子入りして働きながら技術を身につける」方式ですね。低めに設定されていますが報酬もあり、働きながらスキル習得できるメリットがあります。
現在、リスキリングを求める人が抱える大きな課題は、「DXが遅れている日本の企業では、社内にリスキリングを実践できる機会がない」というものです。この点、IT企業に有償でインターンするというアプレンティスシップは、とても理にかなっているといえます。
前回紹介した「Multiverse」も、この制度の1つです。実際に、海外では大学に進むというキャリアを一部リプレイスしているとも言われています。
学費を払ってインプットをしても、仕事でアウトプットする機会がなければ、スキルはなかなか定着しません。企業側としても、「学歴」ではなく「スキル」を判断基準に採用・育成ができるというメリットがあります。
「習うより慣れろ」
昭和生まれの方なら、一度は言われたことがあるのではないでしょうか。デジタルスキルにおいては、「習いながら慣れよ」が最適なスタイルであり、アプレンティスシップは今後さらに浸透すると考えます。