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リブランディング第1弾:CIデザインの刷新と制作にかけた “想い”

ロゴ、それは企業・組織そのものの「顔」

CI = コーポレート・アイデンティティとは、「企業イメージを認識させる広報戦略(企業イメージを明確にするため、企業の建築物・広告・便箋など全てをシンボルマークや色彩などで統一性をもたせること)」と広辞苑で記されています。今年、当社では対外的に認識させたいと願う企業イメージそのものが大きく変化してきた今、これから発信していくメッセージやステートメント、内外からの見え方・見せ方においても、並行して急速に変化していかなければなりません。

そこで今回、このコーポレートサイトの段階的なリニューアルを機に、企業ロゴそのものも見直すべきではないか?という議論が上がり、新しいロゴが誕生しました。この記事では、本件のデザインに携わったマスイメグミ(通称マスメグ)さんに、制作にかけた想いとその経緯について、お話を伺おうと思います。


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  「なんか違うよね?」方向性が定まると同時に、見えてきた良い違和感


まずはじめに、今回ロゴを刷新するに至った経緯について教えて下さい。

私は今年2021年 5月から、当社に参画することが決まったんですが、最初はいわゆる一デザイナーとして業務に従事する形でした。すでに社内ではどのようなサービスをやるのかが大体は決まっていましたし、前段としてのLPなども仮完成されていました。私自身もこの春は産後復帰して間もない時期だったので、時間的にも精神的にもまだまだ余裕が無い状況でしたので、とにかく指示されたことを迅速に制作・実行するという業務内容に徹していました。

しかし、サービスを進めていく中で、段々とその課題感や違和感、市場とのズレなどを社長自らが感じられるようになり、「ここは一旦立ち止まって、頭から整理すべきではないか?」というフェーズに差し掛かったんです。それが7月中旬頃でした。

当社代表の中川とは、かれこれもう10年来の縁で、前職のサービスでも共にディスカッションを繰り返してきた仲です。勢いよくスピーディに事業を進めていくのが得意な彼が、今回こうして一度「待ったをかけて」しっかりと足場を固める方針に出たのは、過去を見ていても初めてのことでしたので、その本気度に対して私もできる限りの協力がしたいと思いました。

最初のオーダーは、ミッション・ビジョン・パーパスをもう一度ブレストする というところからのスタート。現状、言葉磨きの面ではまだまだこれからアップデートを繰り返していく予定ですが、まず我々が今後どのような方向に向かって、どのような市場を作り、どう社会に対して貢献していくのか。色入と言葉にしていく過程でその「想い」の部分は整理できてきたと思います。

しかしここで問題が…。ようやく目指すべき世界観や方向性がなんとなく見えてきたのにも関わらず、社名やロゴ、キービジュアルの見せ方などが、今ある姿とは乖離しすぎていて、いよいよこのタイミングで刷新すべきではないか?という話題が上がりました。というか、私自らが「ブランディングを見直したい、新しくマッチしたものを作りたい」という強い思いが生じ、デザインコンセプトも含め 中川に改めて提案をしました。




   素案は極めた1案のみ。もはやこれ以外には考えられなかった。

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では、実際にロゴをデザインされる上で、どんなことを考えながら制作されたのですか?

私の場合、まずコンセプトから考えます。コンセプトを考えるということは、そもそもどのように見せたいのか、どのようなイメージを訴求したいのか、ターゲットはどんな人物像なのか、将来性や汎用性、クリエイティブのテイストなど、様々な項目に分けてひたすら考えてまずはワーディングしてみます。今回でしたら、以下のようなものが最終的にカタチになっていきました。

  • SHARE の「S」視認性を意識。S の文字のシルエットの意味深さ
  • SHARE = 分かち合い。両手 包み込むようなイメージ 手と手を取り合っている 協働 協力 享受 共有
  • MISSIONとして今回定まった「CHANCE to CHANGE」機会 = 入り口から入って、変化を経て、各々の出口へと繋がる 
  • 我々が今後行っていくサービスは、関わる全てのユーザーにとっての人生そのもの。
  • 人生は曲線だらけの道筋。道筋に何らかの形やきっかけで導かれるのも人生。直線ではなく曲線

こうして改めてメモ書きを開示するのは、私としては正直とても恥ずかしいことではあるのですが、今回は時間も限られている中で、まずは急いでイメージを起こす必要があったので、コンセプトシートを別途資料にまとめるというような通常行うべき過程はスキップして、さっそく頭の中にあるシンボルイメージをラフスケッチし始めました。


ー ロゴデザインって方向性だけでも無数に存在しそうですが、決め手となったのは何ですか?

実は今回、私も初めての経験だったのですが、自分の中で「もうこれしか無い」というものがいきなり最初に出来上がってしまったんです。
通常であれば、いくつかの方向性に対して雰囲気やテイストとの掛け合わせで、まずは十数パターン脳内に浮かんだイメージを作成しながら、クライアントとの打ち合わせを重ねて徐々に限りなく正解に近い形へと進めていくのですが、今回さきに「想いの共有」をしっかり行ったせいか、「もうこれ以外考えられない!」というレベルで、全く迷いのない1案がいきなり最初にポンと頭に浮かびました。

そして、実際に作業を進めていくうちに、やはりあーだこーだと迷いなく完成させることができ、「これは珍しい極みの一手だな」と自分自身でも今回のクリエイティブに手応えを感じていました。




   提案するものには「自信」と「責任」が同時に含まれている

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ー 1つのみで勝負を挑む。社長の中川さんは、今回のこの提案に対して、何か追加要求などは無かったのですか?

それが、これもまた極めて珍しく、無かったんですよねー今回(笑)
私は彼と仕事を共にしてきた期間が長かったので、こういったクリエイティブに関しても、彼のこれまでの過去を見ていると、必ず何かしらの直感的なこだわりのようなものを持っていて、追加・修正・仕様変更などを繰り返すことはもちろんたくさんありました。ちなみに、それ自体はとても良いことであると私自身も思っています。だって、サービスやプロダクトって、意見を出し合ってチームで磨き上げながら作りあげていくものですから、修正作業は磨き上げの工程に必ず欠かせないものだと認識しています。

ですが、今回は先に1ヶ月ほどかけて、互いに言葉を出し合いながら、向かっていきたい方向性や雰囲気、言葉にしづらいエモーショナルな表現部分も含めて、たくさん話をしながら詰めていった先でのCIデザインだったので、珍しく何のツッコミもなく「うん、これにしよ。ええと思う!」という流れになりました。強いて言うなれば、色味だけいくつかパターンがほしいというオーダーがあったのみです(笑)

でも、今回言われてみて一番うれしかった言葉があります。
「マスメグのクリエイティブに信頼してるから。」

私は自分自身の過去の経験や記憶、自然の中にある誰もが美しいと感じるような神秘の造形物にヒントを得ることが多いのですが、それらが最終的にアウトプットとなって世に出ていく際には、いつも自信と責任を同時に抱いています。なので、こうして信頼をおいていただけていることに対して非常にありがたくもあり、嬉しいなと感じました。


ー ブランディングというと、ロゴデザイン以外にも多岐に渡ると思うのですが、今後の展開はありますか?

はい、実はSHARE-X社には様々な分野のプロフェッショナルに富んだ人材がいますが、各々が当社以外のプロジェクトも抱えている場合が多いので、まだまだ理想的なスピード感でアップデートしていける状況ではありません。今回もまだ歩みの一歩を進めたばかりであると私自身も認識しています。なので、今後さらにビジュアル面でも磨きをかけていかなければなりませんし、他にもチャレンジしていきたいものがたくさんあります。時間が全然足りませんね(笑)

しかし、時間やマンパワーがあれば解決するのかと言われれば、そうでもありません。ベンチャーで少数精鋭の時期に、いかに尖ったものを追求していけるのか。そこにはある意味ミュージックバンドのジャムセッションのようなイメージで開発を進めていく必要があるのではないかと思っています。ギター、ボーカル、ベース、ドラム、楽曲によってはサックスやトロンボーンなど、各々の持つ感性や個性をぶつけながら、その瞬間に生まれる奇跡に近いグルーブをいかに生み出せるのか。ブランディングワークでも同じで、ジャムセッションのように議論し、生み出しては壊し、また生み出しては軌道修正しながら、どんどんと新しいアウトプットをこれからも出していきたいと思います。

まだまだ始まったばかりですし、これから更にアップデートしてまいりますので、楽しみにしていてください!


第2段に続く・・・